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2019 年度 実施状況報告書

継続・派生開発のための組合せテストの研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K12668
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

北村 崇師  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (70530484)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードソフトウェア工学 / ソフトウェアテスト / システム信頼性 / 組合せ問題
研究実績の概要

昨年度から引き続き、研究課題である「派生・継続開発向けの組み合わせテスト技法」の3つの部分課題で成果を得た。最初の2つは「テストモデル設計問題」についてである。「テストモデル設計問題」とは、標準的で古典的な組み合わせテスト技法のユースケースにおいて、ユーザ(開発者)が「テストモデル」を設計をすることを想定していることに起因する問題である。多くの場合、こうしたテストモデル設計は人手で行われ、そのためコストは非常に高い。そしてそれが組み合わせテスト技法の普及への障害となっている。この問題に対する1つ目のアプローチは、継続開発の特徴を使い、前開発のログデータから、テストモデルを自動設計する技術の開発するものである。既存研究の調査の結果、上記問題について2011年にケプラー大学の Haslinger らによる同様の取り組みがあることが判明した。本研究では、Haslinger らのアルゴリズムを改良し、より高速なアルゴリズムを開発した。2つ目のアプローチは、継続開発の特徴を使い、テストモデルを設計せずに、組み合わせテスト手法の使用を可能とする技法を考案することである。具体的には、継続開発を想定し、過去の開発ログデータを用意し、そこから組み合わせテストケースを抽出する手法である。同様の手法は2013年に Nokia Beell 研究所のSegallらによって開発されていることが判明した。本研究では、そのアルゴリズムを実装するデータ構造を工夫することで、3倍程度の高速なアルゴリズムを考案した。3つ目の部分課題としては、「派生・継続開発向けの組み合わせテスト技法」のツールプラットフォームの開発である。より高速で安全なRust言語を用いて、プラットフォームを構築した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

上記の「研究実績の概要」で述べた、本研究「派生・継続開発向けの組み合わせテスト技法」の2つのアプローチにおいて、それぞれ概ね順調に進展した。一方で、より良いアルゴリズムの設計、実験に少し時間を要した。

今後の研究の推進方策

これまでに得られた研究成果をさらに深堀を行う。また、成果発表として、外部での研究発表を行う。

次年度使用額が生じた理由

次年度での使用計画があるため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (2件)

  • [国際共同研究] KTH Royal Institute of Technology(スウェーデン)

    • 国名
      スウェーデン
    • 外国機関名
      KTH Royal Institute of Technology
  • [国際共同研究] The University of Twente(オランダ)

    • 国名
      オランダ
    • 外国機関名
      The University of Twente

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公開日: 2021-01-27  

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