研究課題/領域番号 |
17K12668
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
北村 崇師 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (70530484)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ソフトウェア工学 / ソフトウェアテスト |
研究実績の概要 |
継続・派生開発のための組合せテスト技術のための一手法として、Interaction-based test suite minimization(ITSM)技術に着目し、そのための高速なアルゴリズムを考案した。ソフトウェア開発における ITSM 技術とは、組み合わせテストの網羅基準を用いた、テスト数削減技術である。一方で、ソフトウェア開発における派生開発において、いかに良質のテストケースを効率的に用意するかが課題である。この課題について、既存システムから得られる膨大なログデータを元に、テストのために質の良いデータを選び出し、それらをテストケースとして用いるユースケースが考えられる。こうしたユースケースを提案するとともに、そのユースケースを実現するために、ITSM技術が応用可能であることに着目し、そのためのアルゴリズム開発を行った。アルゴリズム開発においては、ITSM 問題が集合被覆問題と関連があることを突き止め、ITSM 問題を集合被覆問題に変換する手法を提案した。さらにこれを元に、更に高速化をするために、データ構造工夫したアルゴリズムを複数開発し、またそれらの特性を活かしつつ統合することで、高速なアルゴリズムを開発した。また評価実験としては、実際の産業で用いられているデータを用いて実験を行った。実験では、開発したアルゴリズムで最も速いものは、既存アルゴリズムと比較し、3倍程度高速であることを示した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス流行の影響で、実験の実施に制限があり、研究に遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
実験に遅れが発生したものの、期間延長により実験は終了した。今後は実験結果をまとめ、論文発表を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス流行の影響で、実験の実施に制限があり、研究に遅れが生じた。
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