研究課題
本研究の目的は、迅速な災害復旧を目的として、マルチホップ遅延耐性ネットワークにおいて、クラウドソース化された救援・復旧タスクを効率的にモバイルユーザに割り当てる分散型タスクルーティングを設計し、災害復旧クラウドソーシングの基盤技術を開発することである。令和元年度は、モビリティ特性を考慮したタスク割当アルゴリズムとユーザとの接触ごとにタスク割当を行う動的タスク割当アルゴリズムの性能を向上させるとともに、Adnroid端末への実装に取り組んだ。提案したアルゴリズムは、前年度までに提案した手法に比べて、性能指標であるメイクスパンを向上させることができる。性能評価は、シミュレーションによって提案手法の有効性を示した。モビリティトレースとしては、ダートマス大学が中心となって運営しているCRAWDADプロジェクトで公開されているモバイル端末の実レースを用いた。研究成果は国内研究会で発表するとともに、IEEE通信ソサエティのフラグシップカンファレンスであるINFOCOMやIEEEトランザクションに採択された。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 2件)
IEEE Transactions on Wireless Communications
巻: 18 ページ: 4753-4767
On Anonymous Routing in Delay Tolerant Networks," IEEE Transactions on Mobile Computing
巻: 18 ページ: 2926-2940