研究課題
本研究開発は、平成29年度~31年度まで実施した。平成31年度は、主に基盤技術1:「多次元時系列データを利用した無線通信品質予測技術」に関連した通信品質を利用したユーザ移動状態推定技術について取り組んだ。具体的には、モバイルサービスを利用中のスマートフォンから観測可能な通信に利用したスループット、RSSI、基地局ID、ユーザの位置情報といった情報を利用し、これらの情報を色情報と定義し、画像により可視化を行った。さらに、これらの情報を深層学習ベースの分類問題によりユーザの移動状態を高精度に推定した。さらに、前年度まで研究開発した技術を、より効率的にネットワーク内でサービス提供するために、ネットワーク仮想化技術を活用し、研究開発した項目をネットワークサービスと見立て、ネットワーク内でサービスファンクションとして分散配備し、サービスファンクションチェイニング技術によって実現した。また、研究開発した技術の応用として効率的な360度映像配信技術への適用についても検討した。研究開発期間全体を通して、機械学習による高精度な無線通信品質予測技術、ナビゲーション技術と連携し、高速かつ省電力なコンテンツ配信技術、さらに、ネットワーク内で効率的に実現するネットワーク制御技術について研究開発を行った。また、これら技術をスマートフォン上で動作するプロトタイプ実装をし、早稲田大学周辺のフィールドを利用して実機評価を行い、これら研究開発項目の有効性を実証した。
すべて 2019
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 3件)
IEICE Trans. on Comm.
巻: Vol.E102-B, No.7 ページ: pp.1240-1247
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IEEE Access
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