近年のスーパーコンピュータの大規模・高性能化に伴い、システムの故障率が上昇しており、特に次世代スーパーコンピュータでの長時間シミュレーションの困難さが懸念されている。このため、システムレベルでの対策とともに、システム障害によらず正しい計算結果を与える「アルゴリズムレベルでの耐障害性」の実現が近年重要視されている。各種のシミュレーションで基盤となる固有値解析において、アルゴリズムレベルでの耐障害性を実現する本研究課題の成果は、次世代スーパーコンピュータ上での長時間シミュレーションの実現に寄与し、幅広い応用分野において、シミュレーションの大規模化・高精度化につながることが期待される。
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