エンドツーエンド暗号化通信の代表的方式であるLINE encryptionの長期鍵が漏れた後の安全性を保証するフォワード安全性について、形式手法に基づく安全性の定式化と検証を行い、既存研究では示されていなかった明示的な攻撃を発見した。 また、エンドツーエンド暗号化通信に関連する実利用方式として、ICカード-リーダ/ライタ間の認証プロトコルについての安全性評価を行い、認証途中で生成されたセッション鍵を外部システムで利用するなどの運用を行った場合の危険性を明らかにした。 さらに、非同期環境におけるグループ鍵共有について、IDベース暗号基盤に基づく方式、証明書不要暗号基盤に基づく方式をそれぞれ設計した。
|