研究課題/領域番号 |
17K12705
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研究機関 | 生理学研究所 |
研究代表者 |
岡崎 由香 生理学研究所, システム脳科学研究領域, 助教 (10718547)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | tDCS-EEG |
研究実績の概要 |
本研究の目的は注意の移動に伴って視覚野で変調されるαパワーの強度や持続時間を注意制御ネットワークの一部である前頭眼野の活動を電気刺激によって人為的に操作することである。当該年度は研究室の新設に伴い実験室・シールドルームの構築および被験者データベースの構築を行った。また、新しく構築された実験環境において行動実験とtDCS-EEG実験を開始した。
注意行動課題ではボタン押しを必要とする標的刺激の位置を予め手掛かり刺激によって示しておくことで被験者の注意を手掛かり刺激方向に誘導することができる。標的刺激の呈示位置を示す手がかり刺激の妥当性の確率を70%とし、手がかりと標的刺激の間隔(stimulus onset asynchrony: SOA)を1秒と2.2秒の条件を設けた。
陰極・陽極・疑似電気刺激条件下で上記課題を行い同時に脳波も計測した。今後さらに被験者を追加し解析を進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究室新設のため実験環境構築を行う必要があった。また、コロナにより実験ができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
被験者を陽極刺激群、陰極刺激群、疑似刺激群に分け、どのように注意によるα波の変調が視覚野で異なるのか、課題成績が変わるのかを調べる。また前頭眼野と他の領野の結合強度の変化に関し、領野間の脳波がどれほど相互に関連しているかを同期度合や移動情報量 などを解析することで調べる。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度はコロナのため人件費、その他がの経費を使用できなかったため、次年度に使用する。
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