研究課題
若手研究(B)
網膜から脳へは膨大な量の情報が伝達されるため、そのすべてをリアルタイムに処理することは難しい。随意的な自己運動は、次に起こるイベントを予測するための重要な手がかりとなる。本研究では、随意的な運動が視覚情報処理に与える影響を検討した。特に、過去の刺激呈示により生じる現在の知覚のバイアスに対する頭部運動の影響を検討した。
視覚科学
頭部位置が神経細胞の活動を変調し、視覚刺激の検出感度が上昇することが知られている。本研究では、現在の知覚と過去の情報の統合という複雑な過程に対する頭部運動の影響を調べた。それに加えて、刺激呈示の座標系を考慮し、どのような情報が時間的に統合されるのかを調査した。これにより、時空間的な情報の統合過程のメカニズムを検討した。