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今年度の研究実施計画に従い，昨年度に引き続き，料理の盛り付けや撮影方法の良し悪しを料理写真から定量化する手法の開発に取り組んだ．また，昨年度に引き続き，魅力度推定に有効な画像特徴を人の注視傾向から分析した．具体的には，料理画像に対する人の注視傾向を分析し，それを基に魅力度推定に利用する画像特徴を切り替える枠組みを，より多くの料理カテゴリを対象にした実験を通して検討した．
さらに，前年度までに課題として挙がっていた課題についても引き続き取り組んだ．この課題というのは，魅力度推定器を学習および評価するための画像データセットの規模が小さいという問題への対処のことである．これに対して，少数の魅力度付き料理画像データセットを元に追加の被験者実験を実施することなくよりデータセットを拡大することを前年度に引き続き検討した．前年度は，魅力度付き料理画像データセットに対して人が認識できない程度の微小な回転，拡大，縮小などの画像変換を単独適用することに留まっていたが，今年度は，それらの同時適用または単独適用後のコンビネーションを利用する手法を検討した．また，その手法における各種変換パラメータの適切な範囲を実験的に調査した．
以上の研究成果を，国内の論文誌・ワークショップ・シンポジウム，国際ワークショップでそれぞれ発表した．また，これまでの全体の研究成果を，企業や大学の研究者が参加する国内のシンポジウムで講演し，社会に向けて研究成果を発信した．
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