心疾患は、がんについで日本の第二位の疾患であり、年間約20万人が亡くなっている。心疾患の診断と治療において、 臨床的には24時間心電図(ホルター)が一般に用いられているが、不整脈の検出には、より長い時間のモニタリングが有用と報告されている。 本研究は、長時間のモニタリング時に問題となる電極の貼り付けが不要となる無拘束的な容量性心電計測を用いた長時間の睡眠時心電図信号の計測によって不整脈を早期発見するシステムを実現することを目標として、容量性心電図の特徴にふさわしい信号処理およびパターン認識手法を研究開発した。 本研究の結果によって、容量性心電計を用いて睡眠中の心臓の生理状態を監視できると考える。
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