本研究の目的は、「物事に対する人の見解や実世界での人の行動に影響を与える情報の検索」を実現することである。
その実現に向けて、令和2年度は前年度に引き続き、「見解や行動を意図した方向に変化させる情報提示方式の確立」という課題に取り組んだ。具体的には、当該課題を情報推薦タスクと捉え、「観測された見解や行動を引き起こす要因の特定」および「ユーザの見解や行動の変化過程の解明」を行うために開発したユーザ行動モデルを情報推薦モデルと組み合わせることを提案した。実データおよび人工データを用いた実験により、提案手法の有効性を示した。
これらの研究成果をまとめた論文を、データ工学分野におけるトップ国際会議であるICDE 2020にて発表した。
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