研究課題
若手研究(B)
本研究では、多様なコーパス(地方議会会議録、Web文書、ユーモア文、オンラインコミュニティ上の検索語、雑誌等)を分析して、オノマトペの出現傾向および語義の傾向、新出の語義・用法、オノマトペの語義と文脈情報の関係などについての基礎研究を行った。また、日本語オノマトペの多くは複数の語義を持ち、それらの語義は周辺の文脈によって判別されることから、コンピュータでオノマトペの語義を自動的に判別するためのアルゴリズムの構築を行った。
コーパス言語学
本研究の成果により、それぞれのオノマトペがどのような語と強く結びつくのか、どのような文脈で使用可能なのか、文脈によってどのように語義が変化するのかを示すことができる。これは、従来の辞典のような語義といくつかの用例を提示するものとは本質的に異なるものである。日本語非母語話者にとってオノマトペの使い分けは難しいとされているが、本研究で得られた知見を日本語学習に活用することも期待できる。