畜産廃水処理施設・食品工場等の排水や酸性温泉水より採取した環境水より,計82試料において微細藻類の増殖を認めた.そのうち16試料は無希釈の消化脱離液中で増殖可能であった.既に分離培養されている微細藻類株を用い,模擬廃糖蜜蒸留廃水を用いた培養試験も行った.10倍希釈した模擬廃水において微細藻類によるTOC, CODの除去が可能となり,Parachlorella kessleriにおける除去率が最も高かった.着色除去率は最高で11.2%であった.この結果より,微細藻類が都市下水処理水だけでなく廃糖蜜蒸留廃水の処理に利用できる可能性が示された.
|