研究課題/領域番号 |
17K12837
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境リスク制御・評価
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研究機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 (2018) 東京大学 (2017) |
研究代表者 |
日置 恭史郎 国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康研究センター, 特別研究員 (10792913)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 底質毒性 / 生態毒性 / 金属 / 亜鉛 / 端脚類 / ニホンドロソコエビ / Hyalella azteca |
研究成果の概要 |
本研究は、底質毒性評価・予測の新たな指標として「代謝的に利用可能な重金属蓄積量(MAF; Metabolically Available Fraction)」を導入することを目指し、底生端脚類のニホンドロソコエビ(Grandidierella japonica)とHyalella aztecaを用いて、基礎的な知見の収集をおこなった。その結果、MAFの定量法を確立し、NOEC以下の亜鉛曝露に対して濃度依存的に端脚類内の亜鉛MAFが増加することを明らかにした。
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自由記述の分野 |
生態毒性学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
化学物質の多くは最終的に底質に高濃度に蓄積し、底生生物あるいは食物連鎖を通じて生態系全体に悪影響を及ぼすが、現状の化学物質管理・評価は、底質における影響を考慮できていない。その一因は、水系に比べて底質では曝露経路が複雑であり、そもそも毒性影響を評価する指標が確立されていないためだと考えられる。本研究は、底質での化学物質影響を評価するための新指標を検討したものであり、生態毒性学として重要な研究であるだけでなく、適切な化学物質管理のための基礎的知見を提供するものである。
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