研究課題
若手研究(B)
本研究では、多孔質膜と発色試薬を組み合わせて用いることでポリマー分解微生物を高感度で迅速に探索することが可能なハイスループットスクリーニング法の開発を行った。また、開発したハイスループットスクリーニング法を用いて、脂肪族ポリエステル(poly(butylene succinate-co-adipate)(PBSA)など)やポリオレフィン(poly(cis-1,4-isoprene) (PIP))を対象とした微生物による各種ポリマーの分解性を明らかにした。
生物材料工学、生物機能工学、微生物工学
土壌から、PIPやPBSAを唯一の炭素源として増殖した微生物(主に放線菌)を複数種類単離した。単離した放線菌を用いて、複数種類のポリマーを対象としたハイスループットスクリーニング法による分解性試験を行い、その分解性についてGel Permeation Chromatography(GPC)による評価を行った。その結果、ハイスループットスクリーニング法を用いた分解処理によって、短期間でPIPの低分子化やPBSAやPCLの分解を評価することが可能となった。これらの研究成果は、産業利用される種々の汎用ポリマーの資源循環や環境保全に貢献することが期待される。