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2019 年度 実施状況報告書

方向性を重視した国際産業クラスターの抽出

研究課題

研究課題/領域番号 17K12859
研究機関尾道市立大学

研究代表者

岡本 隼輔  尾道市立大学, 経済情報学部, 准教授 (00756182)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードクラスター分析 / 国際貿易 / 産業連関表
研究実績の概要

本研究は、環境拡張型国際産業連関表を用いて、各産業の方向性を残したサプライチェーンネットワークを形成し、環境負荷集約的な国際産業クラスターの検出を行うことで、世界全体でのより低負荷な社会の実現に向けての環境協定や技術協力、R&D等を行う際の政策提言を行うことを目的とする。当該年度における研究実績としては、日本LCA学会等での発表が挙げられる。発表を通じて、現状の課題が浮かんできた。具体的には、産業間での中間取引を示す行列を用いて産業間の隣接行列を作成してしまうと、サプライチェーンにおいて中間財を供給している2つ上流の産業を分析対象から漏らしてしまう可能性があることが指摘された。これを解消するためには例えば、Hanaka et al. (2017)等で提案されるサプライチェーン上のパスを十分に考慮した新たな手法を用いることで解消されると助言も得られた。これに倣い問題点を解消しつつ今年度研究に取り込んでいく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

産業連関表のデータを中間取引の需要側、供給側に分けて行列を再構築した後、クラスターを書けるが、結果の解釈が非常に難しくうまくまとめられていないため。また、2国間における産業間ネットワークの視覚化に際し、パスが多すぎるためその調整にも予定以上に時間がかかっている。またコロナウイルス蔓延の影響を受けて、十分な議論を学会等で行えていないことも一因としてある。

今後の研究の推進方策

これまでに進めてきた国際産業連関表における需要面、供給面としての産業分割を基に、クラスター分析を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

学会参加等がコロナウイルス蔓延の影響を受けて延期となり、十分な議論ができていない等が理由である。
使用計画としては主に英文校閲に用いる予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Cross-country analysis of relaytionship between material input strucxtures and consumption-based CO2 emissions2019

    • 著者名/発表者名
      Kayoko Shironitta, Shunsuke Okamoto, Shigemi Kagawa
    • 雑誌名

      Environmental Economics and Policy Studies

      巻: () ページ: 1-22

    • DOI

      https://doi.org/10.1007/s10018-019-00241-x

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] NAFTA圏内産業における化学物質排出量のクラスター分析2019

    • 著者名/発表者名
      岡本隼輔, 藤井秀道, 加河茂美
    • 学会等名
      日本LCA学会

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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