研究課題
若手研究(B)
本研究は、「漁民の森づくり」に着目し、同活動の実態を全国規模で解明するとともに、長期的な視座に立って近世から現代までの同活動の持続性を検討し、漁業者らによる森林コモンズの可能性を探ることを目的とする。調査結果から、二度のレジリエンス循環に基づく近世から現代までの漁民の森づくりの史的変遷の整理や、レジリエンスを促進・阻害する要因の特定、全国の漁民の森づくり活動の実態を明らかにした。
環境資源管理
漁業者が水と山を守ることの大切さを認識し、森を守るといった、漁民の森づくり活動に関する全国調査およびフィールド調査を実施した。同活動は世界でも類を見ない取組である。漁業者が森川海の連環をつなげる環境創造的な取組は、水環境と水質の安全・安心や水産物の安定生産に貢献することが期待され、その取組を定量的に見える化する試みや長期に及ぶ近世から現代までの同活動の持続性を検討した本研究は有益な視座を提供することができる。