研究課題/領域番号 |
17K12861
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
李 銀姫 東海大学, 海洋学部, 准教授 (10609340)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 海洋変化 / 社会的対応策 / ガバナンス / 大変化時代 / 沿岸社会 / 沿岸漁業 / 小規模漁業 / SDGs |
研究実績の概要 |
2019年度においては、地球規模海洋変化への社会的対応策のあり方に関する研究の一環として、主に下記の研究活動を行った。1.日本及び北東アジア関連研究について、Integrated Marine Biosphere Research(IMBeR)の Open Science Conferenceや、Centre for Maritime Research(MARE) Conferenceにおいて成果発表を行うとともに、論文投稿の準備をした。2.カナダ・ニューファンドランドのグレートノーザン半島、ハーツコンテント漁村、ペティハーバー漁村においてフィールド調査を行い、漁業者、行政、NPOの方達とヒアリング調査、情報交換等を行った。そして、これらを踏まえて日本とカナダにおけるガバナンス体系の比較研究を行った。3.Too Big To Ignore(TBTI)グローバル研究パートナーシップの日本研究ネットワークの立ち上げ・書籍出版の準備を行った。2020年6月に出版される予定である。4.本テーマ関連の更なる研究を進めるため、多数の研究者と共同で、カナダ連邦政府の大型国際研究助成金の共同申請を行い、採択された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在までに、海洋変化への社会的対応策の研究を進めてきたが、その研究成果の公表が本研究の最重要部分となっている。だが、業務多忙の中、I-ADApT関連データの分析に想定以上の時間がかかり、当初の研究期間内に終了しないのが現状である。しかし、予備的分析は概ね完了し、予備的結論も得ており、令和2年度中には本研究の集大成の論文投稿や学術会議で研究成果を公表する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
ひとまず、本研究の集大成としての論文として、現在投稿準備中のものを投稿するとともに、学会にて発表する予定である。他にも、書籍のチャプター執筆したもの等について、学会発表していく予定である。コロナの影響により、今年度参加予定だった学会(MSEAS 2020 Symposium(横浜、2020年5月)、日本沿岸域学会(2020年6月、長崎)、IMBeR West Pacific Symposium(タイ、2020年1月))がすべて来年度へと変更しているため、それに合わせて成果発表予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
現在までに、海洋変化への社会的対応策の研究を進めてきたが、その研究成果の公表が本研究の最重要部分となっている。だが、業務多忙の中、I-ADApT関連データの分析に想定以上の時間がかかり、当初の研究期間内に終了しないのが現状である。しかし、予備的分析は概ね完了し、予備的結論も得ており、令和2年度中には本研究の論文投稿や学術会議で研究成果を公表することが見込まれるため、補助事業期間の延長を申請した。
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