研究課題
本研究の目的は、事業所内保育所の防災対策における課題を明らかにし、事業所内保育施設において実施可能な防災対策の具体的方策を明らかにすることである.補助期間最終年度である2022年度はこれまで実施した調査をもとに、以下の論文執筆を行った。西村実穂(2022)災害発生後に設置される子どもの居場所(CFS)運営時の課題,未来の保育と教育 ― 東京未来大学保育・教職センター紀要 ―,9,105-114.西村実穂(2022)事業所内保育施設の災害発生時の対応における課題,日本社会福祉マネジメント学会誌,2(1),51-57.事業所内保育施設463施設を対象とした質問紙調査からは、災害発生時の対応における特徴として「医療/福祉」などの業種を実施している事業所内保育所は過去の災害発生時において、子どもを受け入れた経験がある保育所が多いことが確かめられた。また、災害発生時に開園することを予定している施設が半数以上を占めているにもかかわらず、災害発生時の子どもの受け入れに際して、「特に決まりはない」という園や、保育者の参集基準がない園が多いことが確かめられた。また、災害発生から円滑に保育を継続するために、保育継続計画立案の必要性が求められていることを踏まえて、過去に被災した経験のある保育施設の災害対応に関する調査として令和2年7月豪雨、令和3年8月豪雨により被災した九州地方の保育施設、令和4年8月豪雨により被災した青森県、石川県、福島県の保育施設、令和4年台風15号により被災した静岡県の保育施設等を対象としたヒアリング調査、実地調査を実施した.
すべて 2022
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (6件)
未来の保育と教育 ― 東京未来大学保育・教職センター紀要 ―
巻: 9 ページ: 105~114
10.24603/tfumhk.9.0_105
日本社会福祉マネジメント学会誌
巻: 2 ページ: 51~57
10.50965/jasmjournal.2.1_51
Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. F6 (Safety Problem)
巻: 78 ページ: I_165~I_176
10.2208/jscejsp.78.2_I_165