研究課題/領域番号 |
17K12875
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
家政・生活学一般
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研究機関 | 兵庫医科大学 (2022-2023) 兵庫医療大学 (2017-2021) |
研究代表者 |
平上 尚吾 兵庫医科大学, リハビリテーション学部, 教授 (60637643)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 脳卒中 / 身体活動 / MCID / リハビリテーション / 作業療法 |
研究成果の概要 |
本研究では、脳卒中を発症し病院に入院し自宅に退院した患者の身体活動量を縦断的に測定し、脳卒中患者の身体活動の臨床的意義のある最小変化量(Minimal clinically important difference:MCID)を検討した。身体活動の評価にはウェアラブルの身体活動量計を用い、入院時と自宅退院後約1か月時点で測定を実施した。分析対象となった18名の対象者より、MCIDは歩数が1828歩/日、各身体活動強度の平均時間率について、座位活動(SB)は-11.2%/日、低強度身体活動(LPA)は6.9%/日、中高強度身体活動(MVPA)は4.3%/日であった。
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自由記述の分野 |
リハビリテーション
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳卒中患者では種々の後遺症によって健康維持増進には欠かせない身体活動の低下が生じることが明らかになっている。臨床研究によって脳卒中患者の身体活動に対する介入効果のエビデンスが蓄積されつつあるが、その身体活動の変化を対象者中心に解釈する時に有益となる臨床的意義のある最小変化量(Minimal clinically important difference:MCID)は明らかになっていなかった。本研究で得られた脳卒中患者の身体活動に関するMCIDの知見は、臨床研究や臨床現場における縦断的変化や介入効果の解釈に際して意義をもつ。
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