本研究で使用したコリノイド生産乳酸菌の中にB12を産生する株はなく、ヒトにおいて不活性なシュードB12であったため、培地にコリノイド生合成に必要なコバルトやグルタミンを添加し、生成されるコリノイド化合物を調べたところ、コリノイド生成量は増加し、生育の促進が観察され、シュードB12とともに、同定には至らなかったが、無添加時には検出されなかったコリノイド化合物が検出された。コリノイド生産乳酸菌の人工消化耐性に及ぼす影響を検討したところ、pH2では20%程度まで減少し、培地にコバルトやグルタミンを添加しても生残率に変化はなかった。
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