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2020 年度 実施状況報告書

ICT機器を用いた博物館・科学館等の活用プログラムの開発と実践

研究課題

研究課題/領域番号 17K12930
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

竹下 陽子  お茶の水女子大学, サイエンス&エデュケーションセンター, 特任講師 (70723930)

研究期間 (年度) 2018-02-28 – 2022-03-31
キーワードICT / 博物館・科学館 / 学習プログラム / テレビ電話 / 地域格差 / オンライン体験学習
研究実績の概要

令和2年度は、博物館・科学館等を対象としたアンケート調査の検討を行いつつ、ワークショップを数回実施し、テレビ電話環境の最適化に取り組んだ。
1.博物館・科学館活用の実態調査:アンケート調査について、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を含めた内容を検討した。
2.テレビ電話環境の最適化、および学習プログラムの開発と実践:タブレット型端末を使った顕微鏡を用いて身の回りのものを観察し、テレビ電話を活用して研究者と参加者が直接対話をするワークショップを実施した。5月には、モデルケースとして四万十川(高知県)から中継を行い、画面を通して水生昆虫をその場で観察し、身近には見られない生物について知るという体験学習の試行を行った(関係者12名参加)。3月には、一般市民を対象として屋内のみでワークショップを実施した(33名参加)。
3.効果の検証:学習プログラムの実施時に行う、教員や児童生徒を対象としたアンケート調査の内容検討を行った。
4.ネットワーク構築とデータベース化、および普及活動:7月に町役場(高知県)から要望を受け、職員を対象に2で行った屋内ワークショップとほぼ同様の内容を実施し、普及活動に取り組んだ(5名参加)。5月中旬以降は、産休育休取得のため研究を中断した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2020年度は活動できる期間が短かったため、やや遅れている。

今後の研究の推進方策

引き続き、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を含め、オンラインを活用した授業形態やニーズについてリサーチし、研究を進めたい。
1.博物館・科学館活用の実態調査:アンケート調査内容を確定し、学内の倫理審査を受け、調査を実施する。特に、博物館や科学館、または学校が展開するオンライン学習についてリサーチするとともに、新型コロナウイルスによる影響についても、適宜アンケート調査に質問項目を加えたいと考えている。
2.テレビ電話環境の最適化、および学習プログラムの開発と実践:博物館・科学館等や研究機関と学校をつなぐ学習プログラムの開発を行い、小学校や中学校とインターネットを利用したテレビ電話授業を実施する。その際、通信環境を検討し、問題点を洗い出すと共に適宜改善を図る。特に、学校での学習内容をより主体的に実感を持って体験できるよう、これまでは自分の手元の実験や、身近な体験にとどまっていた学習単元においても、授業進度にあわせて必要に応じて遠方の館の利用や専門家との双方向コミュニケーションなどの体験機会が得られるような学習プログラムを目指す。
3.効果の検証:授業実施の際に教員や児童生徒を対象としたアンケート調査を行うため、調査内容を検討する。内容を確定後に学内の倫理審査を受け、実施を進める。

次年度使用額が生じた理由

必要だと見積もっていた物品費などで、一部その使用が発生しなかったため、支出が少なくなった。次年度以降、繰り越しを含めた金額で、新たに必要となる物品の購入や、研究実施に伴う旅費、謝金などに使用し研究を進める予定である。

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公開日: 2021-12-27  

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