令和5年度は、全国の科学館を対象としたオンライン調査を行い、オンライン活動の実態やコロナ禍前後における科学館活動の変化などを調査した。また、これまでの活動をもとに、開発した授業プログラムや研究成果を公開するWEBページの運用を開始した。 1.博物館・科学館活用の実態調査:科学博物館・科学館におけるオンライン活動(デジタル化の取り組みを含む)の実態を捉えるためにインターネット調査を実施し、各館のウェブサイトや年報などをもとに152館について調査した。また、どのようなオンライン活動が実施されているかを抽出し、その中で特徴的な取り組みをしている館や、学校教育や子どもへの学習支援に活用している館を調べたほか、代表的な5館について新型コロナウイルス感染症流行前後の変化を調査した。その結果、様々な形式によるオンライン活動やデジタル化の取り組みが確認できた一方で、学校の教育現場に向けた学習支援については、館側と学校側の両者にとって課題があるように思われた。 2.テレビ電話環境の最適化、および学習プログラムの開発と実践:これまでのプログラム内容を整理した。新しい実践及び効果の検証は行っていない。 3.ネットワーク構築とデータベース化、および普及活動:これまでの活動をもとに、開発した授業プログラムや効果の検証の結果を公開するために、専用WEBページをつくり、情報の掲載を開始した。
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