前年度までと同様,小学校教員志望学生及び教職経験5年未満の小学校教員を対象にして,小学校理科(生物分野)の自然科学の素養,及びICT機器の活用等に関する調査等を実施すると共に,理科授業におけるICT機器の活用力を育む教員養成・研修プログラムを開発した。さらに,小学校教員志望学生に対しては大学の講義(初等理科実験等),小学校教員に対しては教員研修会(小学校経験3年目理科指導力向上研修会「生物実験・観察における器具の操作と実験・観察方法」)において,本プログラムを試行した。成果の一端を,下記①の当該学会における口頭発表や,②及び③の学術論文に公表した。 ①佐々木智謙「小学校教員志望学生のヒトの血液循環に対する科学的認識を志向して-学習指導方策の試行とその結果分析-」日本生物教育学会,第104回全国大会(北海道教育大学),発表論文集に所収,2020.【要旨】ヒトの血液循環に関する小学校教員志望学生の科学的認識の達成を志向した学習指導方策等を提案した。 ②佐々木智謙・塚原健将・佐藤寛之・松森靖夫「小学校理科生物分野における子どもの資質・能力の育成に関する一考察 -腹面から描いた「昆虫の体のつくり」の認識状態に基づいて-」日本理科教育学会誌『理科教育学研究』Vol.59,No.4,pp.39-51. 【要旨】腹面から描いた昆虫の体のつくりに対する小学校第2・3学年の認識状態を分析し,その結果に基づき,育成すべき子どもの資質・能力について検討を加えた。 ③塚原健将・佐々木智謙・松森靖夫「昆虫の体のつくりに関する認識状態の分析-小学校教員志望学・小学校現職教員を対象にして-」山梨大学教育人間科学部附属教育実践総合センター研究紀要『教育実践学研究』 Vol.25,pp.227-238. 【要旨】小学校教員志望学生,及び小学校現職教員を対象にして,昆虫の体のつくりに関する認識調査等を行った。
|