本研究では研究倫理・生命倫理に関する教材開発を行った。具体的にはカイウサギ・テンジクネズミ(モルモット)の飼育を通した生命観の涵養に資する教育プログラム,動物園を活用した生命倫理について考察する教材,中高生の課題研究遂行に関連する教育プログラムの開発を行った。動物園を活用した教材については小学生・中学生を対象に実践を行い,その効果を検討した結果,子どもたちは,社会における科学を実感しながら深く考えることができていた。 また,高校教員対象の指導の実際についての質問紙調査によって,実験結果の操作などの指導は行っているが研究倫理を包括的に扱っておらず,テキストを活用していないことが明らかとなった。
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