玩具の改造を題材とした「おもちゃハック」を通してSTEM領域を学ぶことができる教材開発を目的として研究を進めている。過去3年間と同様に、自治体が主催のプログラミング教室において複数回講座を開催した。当年度の教材の特徴としては、世の中の需要を鑑みて「おもちゃハック」要素にAI技術も体験できるように拡張した。1年延長されたInternational STEM in Education Conferenceにおいてポスター発表の採択が決定しており、最新の教材の追加も含め、現在最終的な解析を行っているところである。また、トイドローンのコントローラを改造する教材、VRゲームコントローラを改造する教材も追加開発を行い、情報処理学会全国大会にて発表した。 期間全体を通しての成果としては、「おもちゃハック」を中心に玩具の改造を題材とした教材の充実を行うことができ、それらの教材は実際のワークショップなどで活用することができた。この研究成果により、自治体より小学校授業への活用についても打診を受け、プロトタイプの開発を行った。研究計画にあった成長の確認のためのルーブリックの作成は、継続的に調査可能な被験者の確保が難しくなったため行うことができなかったが、本研究に付随する成果としてSTEM教材をわかりやすく可視化するSTEMマップの提案、教材検索システムの開発などを行った。
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