研究課題/領域番号 |
17K12941
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
吉田 塁 東京大学, 大学総合教育研究センター, 特任講師 (50755816)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | FD / アクティブラーニング / オンライン学習 / プログラム開発 / プログラム評価 |
研究実績の概要 |
教育力を向上させるためには,教育の実践的なスキルの習得に加えて,実践の改善に向けたリフレクションが肝要である.そこで,オンライン FD プログラムの1つとして,教員のリフレクションを促すティーチング・ポートフォリオ・チャートの作成ワークショップをオンラインで実施し,質問紙調査を行った. プログラムの内容と結果を簡単に示す.まず参加者の教員が行ってきた教育活動を書き出した後,その活動で用いていた方法を思いつくだけ挙げてもらった.そして,その方法を用いている理由を考えることで教育方針を書き出し,さらにその方針を用いている理由を考えることで教育理念を見出してもらった.適宜,ペアワークを入れることで自身の教育活動について対話する機会を設け,オンラインにおいても協働を促す設計とした.質問紙調査の結果,回答者の全員がリフレクションできたこと,ワークショップショップに対して肯定的な評価を行っていたことが明らかとなった. また,実践的なスキルの習得を目指すオンライン FD プログラムの実施を目指していたが,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響もあり実施できなかったことから,研究期間を延長して実施予定である.内容としては,対面授業におけるアクティブラーニングを想定してコンテンツ設計および開発を行っていたが,現状をふまえてオンラインにおけるアクティブラーニングも含めた形で再設計および開発を行う予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
リフレクションに関するオンライン FD プログラムの実施は実施できたが,教授に関するスキル習得を目指すオンライン FD プログラムの実施が,新型コロナウイルス感染症の影響もあり,実施できなかったため.
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今後の研究の推進方策 |
アクティブラーニングを実践できるようになるオンライン FD プログラムを設計しており,その実施を検討していたが,新型コロナウイルス感染症の影響により,オンライン教育に対するニーズが高まっている.そのため,当初は対面におけるアクティブラーニングの実践を想定していたが,オンラインにおけるアクティブラーニングの実践も含めたオンライン FD プログラムの開発,実施,評価を行う予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
教授に関するスキル習得のプログラム開発・実施が遅れたため次年度使用額が生じた. 次年度には,プログラムを実施するためのプラットフォーム運営費,プログラム開発における教材開発,開発補助者への謝金,実施における運営費で利用する予定である.
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