本研究は、生涯学習において、主体的な学修目標の習得を支援するために、修得状況を証拠とともに把握し、不足する知識を必要に応じて補うことができるデジタルバッジシステムの開発・評価を行う。先行研究や海外の事例調査を踏まえて、主体的な学修目標の修得を支援することができる新たな 設計モデルを提案 し、デジタルバッジシステムの開発につなげる。そして、開発したデジタルバッジシステムを大学の授業へ導入・評価・改善を行い、主体的な学修目標の修得を 支援する方法を明らかにすることをめざしている。 令和元年度は、以下の2点を推進した。 (1)デジタルバッジシステムを活用した教育実践 デジタルバッジを活用した大学公開講座を設計・実践し,評価結果を踏まえて、リフレクション支援のためのデジタルバッジのデザイン原則を提案した。研究成果は、International Journal of Educational Media and Technology に採択された。また、デジタルバッジを活用した教育実践の印象について、受講者にアンケート調査を行い、成果を日本教育工学会全国大会で発表した。 (2)デジタルバッジを活用した教育実践の運用体制構築 デジタルバッジを活用した教育実践を持続的かつ継続的に運用するためのチーム体制を提案し、実践した。その成果をEdMedia + Innovate Learning及びInternational Conference on Interactive and Blended Learningで発表した。
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