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2018 年度 実施状況報告書

高精細三次元データを用いた考古遺物の新たな資料化に係る研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K12965
研究機関九州歴史資料館

研究代表者

小林 啓  九州歴史資料館, 学芸調査室, 研究員(移行) (20638457)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード三次元計測 / 高精細三次元データ / 馬冑 / 考古遺物
研究実績の概要

本年度は船原古墳の馬冑を対象に、新たにパターン照射による高精細三次元計測を実施した。パターン照射による三次元計測では、対象に明暗のパターンを投影し、それを撮影した画像を用いる手法であり、単に対象物を撮影した画像のみで計測する受動的手法と比較して、全体と細部の再現性のバランスに優れている。計測では、1回につき約13cm四方を計測し、最終的に点間距離約0.2mmの計測結果を得ることができた。これにより馬冑の構造以外に錆による腐食の状況や付着有機質等表面の微細情報についてもデータ化することが可能となった。この他、馬冑の考古学的評価に必要な事例収集等を国内を対象に実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

パターン照射による三次元計測により船原古墳の馬冑の構造・製作技法・劣化状況・付着有機質など多面的な情報をデータ化することができたことから、研究遂行にあたり大幅な変更がなされることはない。

今後の研究の推進方策

国内の学会(2019年6月1日(東京))、韓国の学会・シンポジウムにて研究成果の発表を予定(2019年8月30日(金海)・9月4日(大田))しており、高精細三次元データによる調査研究の手法及び馬冑の考古学的評価について検討を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

パターン照射による三次元計測を実施したため、三次元データ化及びデータ解析とそれに伴う国内外での学会発表・比較検討が当初の計画とは異なる状況となったためである。

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公開日: 2019-12-27  

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