昨年に引き続きヨシモトコレクションの剥製標本15体及び、108の部分骨、10体の頭骨標本、6体の鯨類ストランディングについてフォトグラメトリーを用いた3Dモデルを作成した。また、昨年度末から研究成果の開示方法として取り組んできた頭骨3Dプリントレプリカを用いた街頭での展示解説「路上博物館」は6回ほど取り組み、約1200人の観覧者に対して頭骨がもつ魅力を語ることができた。また、その延長で、昨年11月から今年2月の終わりまで、上野にある京成電鉄の廃駅である旧博物館動物園駅にて展示「アナウサギを追いかけて」を行い、一日当たりおよそ300人の観覧者にやはり頭骨のもつ魅力を語ることができた。また今年2月には、神戸芸術工科大学の吉田雅則氏の科研費(JSPS科研費16K00731)と共同で「動物のからだ」展という催しを大阪デザイン振興プラザにて開催、9日間でおよそ2700人の来場者を迎えた。また一部の成果であるシロナガスクジラの3Dモデルは現在、国立科学博物館にて開催されている特別展「大哺乳類展2」にて展示されている。同時に、麻布大学いのちの博物館でも特別展示「3Dプリントレプリカに触れる‐フォトグラメトリーの世界‐」を開催中である。なお、研究成果発信の目的で立ち上げたTwitterアカウント「路上博物館(@rojohaku)」は本日までに637名のフォロワーを得た。フォトグラメトリー撮影方法についても複数のPLフィルタを光源およびレンズに被せることで被写体の”てかり”を押さえ、より実際に近い3Dモデルを取得方法などを実践した。
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