横須賀市自然・人文博物館に136点の足跡化石コレクションを構築し,5点のハンズオン展示を開発した。タブレット端末で閲覧できる足跡化石3Dモデルと足跡化石産地360°画像,足跡化石産地ジグソーパズル,化石発掘体験,床面にシールで再現した足跡化石産地である。アンケート調査とアイトラッキングで展示物に対する見学者の閲覧行動を調査した結果,成人より児童生徒のほうがハンズオン展示を好む傾向があることがわかった。また,ハンズオン展示は標本展示や解説パネルに比べて,閲覧する見学者の割合が多く,見学者の閲覧時間が極めて長かった。ハンズオン展示は見学者の学習の動機付けや探究的な学習の誘発に有効と考えられる。
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