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2018 年度 研究成果報告書

無機イオンによる人工骨の高機能化とその機能発現機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K13031
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 生体医工学・生体材料学
研究機関地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター (2018)
岡山大学 (2017)

研究代表者

小西 敏功  地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター, 事業化支援本部技術開発支援部先端材料開発セクター, 研究員 (10587843)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワードβ-リン酸三カルシウム / 銅 / ケイ素 / 骨伝導 / 血管形成 / 骨補填材
研究成果の概要

本研究課題では、ケイ素および銅含有リン酸カルシウム(CuSi-TCP)の合成条件を確立した。この溶解性について検討したところ、銅含有量の増加とともに溶解性、溶解速度が低下することが明らかとなった。溶解曲線の解析結果、CuSi-TCPの溶解は二成分からなる不均一溶解であり、溶解過程でCuSi-TCP表面に溶解を抑制する層が形成されることが示唆された。また、紫外可視分光分析、電子スピン共鳴分析の結果から、銅イオンはTCP結晶のCaサイト内に存在することが示唆された。さらに、抗菌性試験の結果、5, 10 mol%の銅を含むCuSi-TCPにおいて抗菌性の発現が見られた。

自由記述の分野

生体医工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

リン酸カルシウム構造中への微量元素の導入は、低コストで再現性に優れることを特長とし、この微量元素がトリガーとなり生体内での機能発現を促進する。そのため、血管内皮細胞増殖因子などの高価な薬剤を使用しなくてもそれと同等な治療効果が期待される。また、微量元素の機能発現はリン酸カルシウムの溶解によって制御されるため、溶解挙動を理解ことが重要である。本研究では、銅を導入したリン酸カルシウムを基にその溶解挙動を明らかにした。また、銅の溶解がその抗菌性発現にも影響することを明らかにした。

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公開日: 2020-03-30  

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