我々は、ロボット支援下腎部分切除術において、術中の腫瘍位置推定のため、術前CT画像から作成した3Dモデルをリアルタイムに術中画像に投影する技術を開発してきた。カメラ映像のみでカメラの3次元位置・姿勢を求める特徴点ベースのSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術と、3Dモデルを3D映像内に重畳させるプログラムを両立させ、実際にロボット支援手術の術中にリアルタイムに高精度の自動追従機能を確認することができた。今後は自動重畳技術の改良、SLAMの精度向上に向けて研究を継続し、臨床的に有用なナビゲーションシステムの実装とその実用化を目指す予定である。
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