本申請研究では、以下の3つのことを組織学的に検討することを目的とした。①薬物を使用した膝蓋大腿関節症モデルラットの確立、②変形性関節症(OA)の進行に荷重が及ぼす影響、③関節構成体に非荷重環境が及ぼす影響 その結果、①従来脛骨大腿関節においてOAを惹起するために用いられている薬物を使用することで膝蓋大腿関節に対してもOAに典型的な組織学的変化を引き起こすこと、②非荷重環境によってOA進行が抑制されること、③非荷重環境は関節軟骨に対して廃用性の組織学的変化を引き起こすが、滑膜および膝蓋下脂肪体に対しては明らかな組織学的変化を引き起こさないことが明らかになった。
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