研究課題/領域番号 |
17K13065
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研究機関 | つくば国際大学 |
研究代表者 |
中野 渉 つくば国際大学, 医療保健学部, 助教 (50610995)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 身体活動量 / 脳卒中 / 地域在住 / 歩行 |
研究実績の概要 |
本研究課題は回復期リハビリテーション施設退院後の脳卒中患者の1年間の追跡調査を実施することで,脳卒中患者における身体活動量を制限する要因について明らかにすることを目的としている。本年度は回復期リハビリテーション病棟退院後の脳卒中患者の研究への取り込み,回復期リハビリテーション病棟退院後のベースライン調査,6ヶ月後の追跡調査を計画した。本年度は32名の研究への取り込みとベースライン調査,23名の6ヶ月追跡調査を実施した。また,脳卒中患者と健常高齢者の身体活動量ならびに活動様式の差違を明らかにすることを目的として,健常高齢者におけるデータ測定も並行して実施した。 今年度の研究成果は,「脳卒中患者の身体活動量と身体活動パターンにおける性差の影響」をテーマとして,第59回日本神経学会学術大会にて発表予定であり,回復期リハビリテーション病棟退院後の脳卒中患者における身体活動量の基礎データとして考えている。また,「Six month follow-up comparison of low and moderate intensity walking activity in community-dwelling people with stroke」をテーマとして,第12回国際リハビリテーション医学会での発表を予定しており,回復期リハビリテーション病棟退院後の脳卒中患者における身体活動量の時間経過に関する基礎データと考えている。 次年度以降は脳卒中患者の研究への取り込みと追跡調査を継続して実施する予定である。さらに,現在得られているデータの解析を進める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は回復期リハビリテーション病棟退院後の脳卒中患者の研究への取り込み,回復期リハビリテーション病棟退院後のベースライン調査,6ヶ月後の追跡調査を計画した。現在のところ,研究対象者の取り込みは順調であり,6ヶ月後の追跡調査におけるドロップアウトの数も少ないため,おおむね順調に進展していると判断する。
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今後の研究の推進方策 |
次年度以降は脳卒中患者の研究への取り込みと追跡調査を継続して実施する予定である。さらに,現在得られているデータの解析を進める。 次年度は主に,1) 回復期リハビリテーション病棟退院後の脳卒中患者の身体活動量における性差の影響 2)身体活動量における運動強度 3) 退院後6ヶ月間での身体活動量の変化 についてデータ解析を行い,研究成果の公表を行なう予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究対象者数が想定外に多くなることに備え,測定時訪問のための交通費や機器回収のための運搬費にゆとりをもって計画をたてたため,次年度使用額が生じているものの,概ね計画通りの収支状況である。申請当初の計画では,次年度に1回の研究成果発表を予定していたが,既に2回の研究成果発表を行なう予定となっているため,次年度使用額を研究成果発表のための旅費として使用する予定である。
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