本研究で提案・検討した磁界励振型アンテナを利用するボディエリアネットワークは、従来の電界励振型アンテナを利用するものに比べて、生体の影響を受けにくい。そのため、従来は人体(生体)周囲のみであった通信エリアを生体内部へと拡張することが可能であり、生体内外の通信を両立する次世代のボディエリアネットワークを実現できる。また、電源不要の中継コイルの導入により、通信エリアのさらなる拡大が可能であるなど、従来のボディエリアネットワークの伝送品質や伝送特性などの技術課題を根本的に解決するものである。本研究の成果により、今後は、実用化を視野に入れた研究・開発へとシフトすることが可能となると考える。
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