本研究は、脳卒中患者に生じる末梢神経及び骨格筋機能障害に対する新たなリハビリテーション手法の効果を検証することを目的に、脳卒中患者に生じる骨格筋機能障害の実態と予後、末梢神経機能障害と骨格筋機能障害との関連について、様々な手法を用いて検証した. 骨格筋機能障害については、脳卒中発症前からも約2割の患者で骨格筋機能障害を有する可能性があること、脳卒中発症後に生じる骨格筋機能障害が患者の身体機能予後に影響を与えていることを明らかにした.また、末梢神経機能障害については、脳卒中後に麻痺した下肢で一部の症例で生じ、麻痺した下肢の骨格筋機能障害と関連が強いことを明らかにできた.
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