いわゆる「寝たきり」を防ぐために積極的に座らせることが推奨されているが、その結果、長時間座ることを強いられる「座らせきり」が問題になっている。その問題の一つに褥瘡が挙げられており、発生危険因子として臀部のずれ力が挙げられる。自力で座ることの困難な高齢者は褥瘡発生の危険性が高い。本研究では、そのような高齢者に使用されるリクライニング車椅子での臀部ずれ力を軽減するために、背もたれに装着することが出来るシートカバーアセンブリを開発した。このシートカバーアセンブリを使用することで、治癒のために多額の費用が掛かる褥瘡を予防することが可能となるため、本研究は学術的のみならず社会的にも意義がある。
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