研究課題
若手研究(B)
空気バネにより,両大腿義足の左右の脚長に差を生じさせる義足長可変装置を開発し,斜面横断時の姿勢を安定させて歩行可能にすることを目的とした.模擬義足を製作し,義足長可変装置を取り付け,健常者による平地と斜面の立位実験を行った。斜面谷側より山側の空気バネに加える圧力を小さくすると立位しやすいことがわかった.結果より、斜面山側より谷側の義足長を短くすることで立位しやすくなることが示唆された.
リハビリテーションロボティクス
本研究は,主に東京都立産業技術高等専門学校にて実施し,若く健康な学生が多数参加した.彼らにとって,肢体不自由,切断という障害は未知の世界である.若い健康な学生が,両膝と足関節を固定し,足裏を延長しただけで自立歩行が困難になってしまう.このときの転倒する危険性,恐怖感を体験できたのは福祉工学教育として有意義だったと考える.今後も,義足利用者へ研究成果を還元することを目標に研究活動を行う.