近年、スポーツ指導者の指導行動の見直しが求められており、運動部活動でのガイドラインでは学習者の意欲や自主性を促すための効果的な指導法として、指導者と学習者の間のコミュニケーションの充実が挙げられていた。しかし、効果的な指導に必要な指導者のコミュニケーション能力の未熟さが課題として指摘されていた。 そのような現状の中、本研究を通じて、指導者からの称賛の言葉がけが、学習者の認識する指導者との関係を肯定的なものへと変容させ、サッカーに対する競技意欲を高め得ることを明らかにしたことは、学術的にも社会的にも意義のあることだといえる。
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