研究課題
若手研究(B)
本研究では、ネット型ゲームに着目し、攻防における児童の戦術的気づきを分析することにより、ゲーム様相を明らかにすることを目的とした。対象は異なる学年の3クラスで、動画・発言・学習カードを用いて戦術的気づきを検証した。その結果、どの学年においても、ゲーム様相の特徴は、まずは個人プレーで状況を突破しようとする段階があり、それを踏まえて、連係プレーが続いて出現することが示唆された。
ボールゲーム
ネット型ゲームにおけるゲーム様相について、戦術アプローチによる授業経験が少ない指導者にとっては、どのような段階を経て、ゲーム様相が変化していくかわからず、単元を見通した授業づくりが難しいという問題点があった。そのため、本研究では、児童らの戦術的気づきから、ゲーム様相の特徴が、個人プレーから連係プレーへと変容していく過程があることが明らかとなったことにより、単元を見通した授業づくりの助けになると考えられる。