無舗装の山道を走るトレイルランニングや山岳競技であるスカイランニングは、近年、その競技者数が増えてきているにもかかわらず、詳細な生理的応答の研究は少ない。本研究は、平地での最大運動負荷試験と富士山フィールドでのタイムアタック(TA)の結果からランナーの体力特性を検討することを目的とした。健康な男性8名を対象者として上位群と下位群として比較された。上位群は体脂肪率が低く(≒5.0%)、TA中の強度は80%VO2max相当であり、TA前のWBIは約1.1でTA後は有意に変化しなかった。一方で、下位群では低値を示し、特に大腿屈筋力は低かった。活性酸素は、生体防御機構の許容範囲内である事がわかった。
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