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2020 年度 研究成果報告書

カンボジア古典舞踊の観光化:観光舞踊が担う「正しい」クメール文化の表象と妥協

研究課題

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研究課題/領域番号 17K13127
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 身体教育学
研究機関立命館大学

研究代表者

羽谷 沙織  立命館大学, 国際教育推進機構, 准教授 (10576151)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードカンボジア古典舞踊 / 真正性 / 観光化 / 伝統文化 / プルムソドゥン・アオク
研究成果の概要

本研究は、カンボジア古典舞踊(ロバム・ボラン)を事例に、継承者たちが質(舞踊教育)と内容(舞台演出・演目)に妥協点を見出しながら、どのように「正しい」クメール文化を表象していこうとしているのかの動態を考察することを目的とした。研究を進めるなかで、観光舞踊と呼ばれるジャンルにおいて、カンボジア初ゲイ古典舞踊団Prumsodun Ok & NATYARASA(以下、PrumN)が注目を集めている動きを発見した。本研究ではとくにその創設者のプルムソドゥン・アオク(Prumsodun Ok)およびPrumNを焦点化しながら「正しい」クメール文化の表象をめぐる新しい動きについて調査を重ねた。

自由記述の分野

比較教育学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究を通してRUFACとPrumNを比較考察するなかで明らかになった性別とセクシュアリティの問題は、近年活発化しているLGBTQの議論にもつながる。男性であること、同性愛者であることを理由に排除せず、わざと資質に舞踊家の本質を見出そうとするディアスポラ民間舞踊学校(PrumN)の教育観は極めて意義深く、ディアスポラ民間舞踊学校がゲイ男性古典舞踊家を包摂した点は新しいロバム・ボランの一つのあり方を表象している。それは伝統文化継承におけるセクシュアリティや広くは教育におけるセクシュアリティの新たな問題を提起している。

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公開日: 2022-01-27  

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