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2019 年度 実施状況報告書

短距離走における「肘を曲げて腕を前後に振る」指導方法を再考する

研究課題

研究課題/領域番号 17K13130
研究機関山形県立米沢女子短期大学

研究代表者

比留間 浩介  山形県立米沢女子短期大学, その他部局等, 准教授 (60588440)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード地面反力 / 男女差
研究実績の概要

短距離走における腕振り動作は様々な指導書や先行研究においてその重要性が指摘されている。その中で疾走能力を高めるためには「腕を前後に振る」ことが望ましいとされている。しかし、これまでの我々の研究で腕振りの方向には男女差が認められることが明らかになった。具体的には、女子においては,これまで望ましいとされてきた前後方向に振っている選手が必ずしもパフォーマンスが高いわけではなく,横に振っていても十分に高いパフォーマンスを発揮できることが明らかになった。そこで2019年度は、そのメカニズムを明らかにするため、腕振りの方向(前後、横)が地面反力やスプリント動作において重要とされている体幹の動作にどのような影響を及ぼすかについて調査を行った。
大学生短距離選手男子8名、女子10名を対象に立位の状態で3種類(オリジナル、前後、横)の腕振り動作を実施させ、その動作を光学式自動動作分析装置(Vicon Motion Sys- tem,250 Hz)を用いて身体各部位(47 点)の座標データを収集した。また、地面反力をフォーススプラットフォーム(9281A,Kistler 社製)を用いて計測した。その結果、スプリント走の加速局面で重要である加速力について、男子では前後と横で有意な差が認められなかったが、女子では、前後よりも横の方が有意に大きかった。これらのことから、男子と女子では、加速力に影響を及ぼす腕振りの方向が異なることが明らかになった。しかし、これらの差が何によってもたらされるかについては明らかにすることはできなかった。したがって、次年度、動作分析や体型と関連づけて明らかにしていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初予定していた実験、測定を実施することができたため。

今後の研究の推進方策

当該年度に収集したデータの分析を積極的に行い、発信していく。また、競技会などでさらにデータを取集する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 短距離走における腕振りの方向に関する横断的研究2019

    • 著者名/発表者名
      比留間 浩介, 苅山 靖
    • 雑誌名

      体育学研究

      巻: 64 ページ: 719-729

    • DOI

      https://doi.org/10.5432/jjpehss.19005

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2021-01-27  

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