体育・スポーツ事故に対する防止対策や児童生徒の安全確保がより一層,重要視されている.その中で,本研究では,学習者自ら安全を確保しながら学習に取り組む安全教育(安全学習及び指導)の視点から指導方法を検討した. その結果,直接的幇助(2人1組の学習)や間接的幇助(ロープを用いた学習)といった課題を実施することで,安全かつ効果的に学習に取り組め,ボール上でのバランス能力を向上させる可能性を示すことができた.これらの結果は,今後,用具の特性に応じて場づくりの工夫や課題を設定することで,体育・スポーツ事故を防ぎながら効果的な学習を進めていくための実践的な知見を提供したという点に意義があると考える.
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