研究課題/領域番号 |
17K13136
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研究機関 | 日本女子体育大学 |
研究代表者 |
山川 啓介 日本女子体育大学, 体育学部, 講師 (60783785)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 水泳 / キック泳 / 三次元動作 / 筋活動パターン |
研究実績の概要 |
本研究は、キネマティクス、流体力、筋活動の3つの観点から、一流競泳選手の水泳キック動作における3次元的特徴を明らかにすることを目的とし、平成29年度は、水中モーションキャプチャーシステムを用いたフラッターキック、ドルフィンキック、平泳ぎキックの3次元動作分析の実施を計画していた。 本年度の実績として、昨年12月に水中モーションキャプチャーシステムを用いたフラッターキック、ドルフィンキック、平泳ぎキック中の3次元動作分析実験を実施することができた。その結果、フラッターキック動作とドルフィンキック動作には,股関節および膝関節の屈曲―伸展動作だけでなく、股関節の内旋―外旋動作も関与していることが明らかとなった。また、各キック中の表面筋電図測定も同時に行い、キック中の大内転筋や中臀筋の筋活動パターンについても明らかにすることができた。これらの研究成果は、3次元動作分析を行ったことで初めて明らかになった知見であり、水泳キック動作に関わる基礎的な情報として、指導法やトレーニング方法を検討する上で有益なデータとなると考えられた。 さらに、本年度は、次年度から取り組む予定である圧力センサーを用いた3次元動作分析研究に関わる打ち合わせも、研究協力者の髙木氏および仙石氏と行うことができた。また、本年度に実施した水中モーションキャプチャーシステムを用いた3次元動作分析手法は、圧力センサーを用いた3次元動作分析研究でもそのまま応用できることから、次年度に向けた実験設定を確認することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初の計画通り、水中モーションキャプチャーシステムを用いた3次元動作分析実験が実施でき、さらに次年度に実施する実験手法について確認をすることができた。
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今後の研究の推進方策 |
本年度の研究成果を海外雑誌に投稿する。 また、圧力センサーを用いたフラッターキック、ドルフィンキック、平泳ぎキックの3次元動作分析研究を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
謝金の見込み額と実際の支払額に差が生じたため
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