研究課題/領域番号 |
17K13175
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研究機関 | 西日本短期大学 |
研究代表者 |
小川 茜 西日本短期大学, 健康スポーツコミュニケーション学科, 講師 (60788488)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 情動伝染 / あがり / 不安感情 / チームスポーツ |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、チームスポーツにおける“あがり”の影響を明らかにするために、他者の感情が伝染するという“情動伝染”という現象に着目し、他者の不安感情が自己の運動パフォーマンスにどのような影響を与えるのかを検討することである。初年度である平成29年度は、情動伝染を測定するために必要な筋電計や、情動伝染を促す刺激写真の購入、実験プログラムの準備などを行い、実験への準備を整えた。 また各種学会や勉強会に参加し、本研究に関連する最新の研究知見を得るとともに、他研究者との議論を行い、よりよい研究とする準備を行った。しかしそのように情報を集め、議論を経る中で、当初計画していた実験課題を変更することとした。具体的には、申請段階では、他者の不安表情という刺激写真呈示後に、指定のターゲットに向けてダーツを投げるというダーツ課題を運動課題として採用し、運動パフォーマンスへの影響を検討する予定であった。このような全身運動課題は、実際の運動を行わせた結果を得ることができるため、スポーツの現場により即した知見を提供できるという利点がある。一方で、大きな動作を伴うことから、どの段階の動作において影響が生じたのかを明らかにすることが難しいという欠点もあった。 このような点を踏まえて本研究では、運動課題をダーツ課題から、指定した呈示刺激に対して出来る限り早く反応するという反応課題に変更することとした。平成30年度は、これらの変更点を反映させた予備実験及び本実験を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実験で使用する用具の準備は順調に整った。一方で、運動課題を変更したことで、予備実験の実施が当初の平成29年度から平成30年度に延期した。
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今後の研究の推進方策 |
今年度、変更した運動課題を実施するための準備を終えて、数名の予備実験、および本実験を行う予定である。また得られたデータをまとめ、学会発表や論文執筆を行う予定である。
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