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2018 年度 実施状況報告書

一般市民におけるEBM学習効果の評価検証研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K13206
研究機関京都大学

研究代表者

岡林 里枝  京都大学, 環境安全保健機構, 助教 (70526805)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードEvidence-based medicine / Eラーニング / 評価 / ランダム化比較試験 / 市民
研究実績の概要

1.パイロット試験の実施と評価システムの改訂
昨年度に一旦完成させた、ウェブ上でランダム化比較試験を行いEラーニングによるEBM教材を学習した効果を評価するシステムを用い、評価システムが上手く作動するかを調べるパイロット試験を実施した。その結果、参加者要因でのトラブルとして、①参加者が途中でパソコンから離れ後から再開しようとするケースの発生(参加時に後からの再開は不可である旨を示していたにもかかわらずその通りになされなかった)、②参加者の住所が正確に記録されていない(謝礼の送付が困難となるため正確に記載されている必要がある)、の発生を認めた。また、ウェブシステムもしくは端末要因でのトラブルとして、③4週間後のリマインドメールが適切な時期に届かない、④回答途中にスマートフォンを横向きにするとエラー表示が出現して先へ進めなくなった、を認めた。このため、参加者要因に対しては、ウェブ上の表記を修正し、より分かりやすい注意喚起を図った。またシステム要因に対しては、専門業者に改修を依頼し、対応していただいた。
2.本試験の実施
システム改修が完了した後、本試験のランダム化比較試験を開始した。参加者のリクルートについては、健康長寿のまち・京都市民会議でのチラシ配布や、東京大学公共政策大学院「医療政策実践コミュニティー」同窓生への協力の呼びかけを行った。今年度末の時点で、30名が4週間後を含めた評価を完了した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成30年度の当初の予定は、パイロット試験の実施、および本試験の実施であった。パイロット試験で認めた問題点についてのシステム改修に予想外の時間を要したため、本試験は目標参加者数の三~四分の一程度にしか実施できず、やや遅れている、といえる。

今後の研究の推進方策

本試験を引き続き行う。対象者のリクルートについて、健康長寿のまち・京都市民会議のメンバーや、東京大学公共政策大学院「医療政策実践コミュニティー」同窓生へのなお一層の協力を呼びかけるとともに、健康に関心のある市民が集う場などへのアナウンスを強化する。本試験終了後、統計解析を行い、結果を論文などに公表する。

次年度使用額が生じた理由

本試験が完了しておらず、参加者への謝礼送付にかかる費用(今年度に予定していた最大の支出部分)を執行できなかったため、次年度使用額が多く発生した。次年度、本試験を完了させ、謝礼送付にかかる費用に充てる予定である。

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公開日: 2019-12-27  

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