研究課題/領域番号 |
17K13211
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
竹田 真由 藤田医科大学, 医学部, 講師 (00423054)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | バイオバンク |
研究実績の概要 |
医療情報や生体試料を利用した研究を行うために、生体試料や検査データなどの情報を収集・保管し、疾患の研究に活用する「バイオバンク」は増加傾向にある。一般社団法人 健康科学リソースセンター(Resource Center for Health Science:RECHS)は2012年に設立され、人間ドック受診者から高品質なバイオリソース(BR)の保存および暦年的な健康のデータベース化を行っており、人間ドックの受診者の健康診断結果に加え、食習慣調査やストレス調査など、設問紙を用いた解析結果が入力されている。 RECHSにおける被検者全体のうち約2%は毎回、50%以上の被検者は2回以上の受検をしている。これらの複数回受検した被検者に対してパーソナルヘルスケアを可能にするため、データベースから情報を整理する必要性があった。そこで、本年度は健診システムからデータベースへの情報を移動する際のフローを作成し情報の安定供給について検討を重ねた。また、データベースから情報を抽出するシステムについてデータベースが有用に使用できる仕組みを作成すべく、マニュアル作成に着手した。そこから個人のデータおよび被検者全体のデータなどを使用できる環境を整えた。健診システムにおいては新旧の混在した情報について、データベースへ移行することに時間を要した。情報を抽出するシステムについては、検索条件の統一などを進めることによって目的の項目に対する数値を把握することが容易となった。被検者のパーソナルヘルスを予測できるシステムを構築するための準備として、これまでのデータベースにあった課題を解決した。今後、情報の多い約2%を対象として予測システムの構築について検討ができると考える。 本年においても昨年同様、被検者も少なかったことによるサンプル数の減少もあり、データベースシステムについてより精査することに注力した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本年度においても、医療機関であるため移動の制限等でデータが構築されている施設(松波総合病院)への出張が困難であったことや被検者の減少があった。また、本業においてもコロナウイルスの影響による対応があり、研究を遂行することが困難であった。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は研究業務に充てる時間も確保する見通しが立っており、通常業務の中で研究を遂行する。データ等の保管場所である施設への移動についても可能となったため、サンプル管理についての検討をさらに進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度、および2021年度に行うべき研究について、移動制限があったために想定していた機器も使用できなかったため、試薬等の購入に予定していた予算を使うことができなかった。本年度は移動制限はデータ解析を含め、研究を遂行する。
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