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2020 年度 実施状況報告書

日勤労働者の勤務間インターバルの規則性:その実態と問題の把握、および対応策の検討

研究課題

研究課題/領域番号 17K13215
研究機関独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所

研究代表者

池田 大樹  独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所, 人間工学研究グループ, 研究員 (20636782)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード勤務間インターバル / 睡眠 / 生活習慣の規則性
研究実績の概要

勤務終了から次の勤務開始までの連続休息期間を勤務間インターバルという。現在、労働時間等設定改善法により、一定時間以上の勤務間インターバルを設ける勤務間インターバル制度が事業主の努力義務として規定されている。勤務間インターバル制度では、インターバルの時間の確保は保証されているが、規則性に関する保証は行われていない。勤務間インターバルが不規則であると、インターバル間の就床・起床時刻も不規則になり、睡眠の質の悪化や疲労回復の阻害、日中の眠気とそれによる作業効率の低下等が生じる可能性がある。
そこで、本研究では、日勤労働者の勤務間インターバルの規則性の実態把握を行うとともに、不規則な勤務間インターバルがもたらす問題点を検討した。情報通信業の日勤・正社員労働者145名(男性120名、平均年齢45.3±8.6歳:平均値±標準偏差)に対し、横断WEB調査を実施した。その結果、勤務間インターバルの規則性が生活習慣の規則性(SRM-5得点)に有意に関連した事などを明らかにした。さらに、12か月後に同対象に縦断調査を実施した(n = 98)。縦断調査において、勤務間インターバルの規則性が改善した群、悪化した群、変わらなかった群に分類し、生活習慣等への影響を検討した。その結果、勤務間インターバルの規則性が悪化した群は、生活習慣の規則性や労働機能障害等が悪化したことが示された。
今年度は、これらの成果発表を行う予定であったが、発表予定であった学会の一つが、新型コロナウィルス感染症の影響で中止されたため、一部の成果のみを発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本年度は、成果報告(学会発表・原著論文の執筆)を主な課題としていたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、当初発表予定であった学術大会の一つが中止され、一部の成果発表ができなかった。また、原著論文の執筆にも遅れが生じた。

今後の研究の推進方策

得られた成果のうち、未発表分を学会発表するとともに、原著論文を執筆し、国際誌に投稿する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルス感染症の影響により、研究成果を発表予定であった学会が中止された。また、論文執筆の遅れも生じた。これらの費用(学会参加費・出張費、英文校正費用等)が使用されなかった。
これらの費用は、同目的で次年度使用予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 日勤労働者における睡眠負債・社会的時差ぼけと勤務間インターバルの関連性2020

    • 著者名/発表者名
      池田大樹
    • 学会等名
      第27回日本行動医学会学術総会

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公開日: 2021-12-27  

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